電解還元水は終末腎透析患者の血液透析によって生じる赤血球障害を減少した |
学術雑誌名 |
Kidney International advance online publication, 7 June 2006; doi:10,1038/sj.ki.5001576 |
表題 |
Electrolyzed-reduced water reduced hemodialysis-induced erythrocyte impairment in end-stage renal disease patients |
著者 |
Kuo-chin Huang, C-C Yang, S-P Hsu, K-T Lee, H-W Liu, S. Morisawa, K. Otsubo, and C-T Chien(台湾国立医科大学研究所及び同病院, 日本トリム他) |
概要 |
終末期の腎疾患患者(ESRD)では、血液透析による酸化ストレスにより、赤血球が障害を受けることが問題となる。電解還元水(ERW)は、活性酸素種(ROS)を除去することを前報で報告したが、その結果として赤血球の減少が抑制されるか否かを検討する。
方法:43人のESRD患者をERW群、ビタミンC群、ビタミンE塗布透析器、および無処置群に群分けしてERWの効果を比較検討した。
結果:赤血球障害抑制効果は、ビタミンC→電解還元水→ビタミンE処置透析器の順で、電解還元水の明らかな効果が確認された。
電解還元水飲用により、ROS、取り分けH2O2、HOCL が有意に減少し、溶血作用、脂質の過酸化等の障害が軽減された。
その結果としてヘマトクリット値の改善、エリスロポエチンに対する反応性の向上、炎症性サイトカインの低下作用等、慢性腎透析患者における赤血球の障害が有意に抑制された。
電解還元水はビタミンCで認められるような、シュウ酸塩の蓄積による副作用はなく、長期使用に適している。 |
電解還元水による腎透析患者の血液透析によって生じる酸化ストレスの低減効果 |
学術雑誌名 |
Kidney International, vol.64(2003), pp.704-714 |
表題 |
Reduced hemodialysis-induced oxidative stress in end-stage renal disease patients by electrolyzed reduced water |
著者 |
Kuo-chin Huang, Chih-Ching Yang, Kun-tai Lee, and Chiang-Ting Chien(台湾国立医科大学研究所及び同病院他) |
概要 |
終末期の腎疾患患者(ESRD)では血液透析により酸化ストレスが問題となる。電解還元水により活性酸素種(ROS)を除去することが出来るか検討する。 方法:10人の健常ボランティアと37人のESRD患者に対して日本トリム社製の電解還元水を3ヶ月間飲用させ、酸化マーカー、炎症マーカー、CRP等の変動を測定した。 結果:電解還元水飲用により ROS、取り分けH2O2 、HOCLが有意に減少 し、白血球や内皮細胞の障害が軽減され、透析によって生じる酸化ストレスを改善した。 |