腎臓・膀胱疾患 – 腎透析

腹膜透析患者に溶存水素水の経腹膜投与
学術雑誌名 Med. Gas Res. 2013,3:14
表題 Transperitoneal administration of dissolved hydrogen for peritoneal dialysis patients:
a novel approach to suppress oxidative stress in the peritoneal cavity(腹膜透析患者に溶存水素水を経腹腔的に投与:腹腔の酸化ストレス抑制の新たな試み)
著者 H. Terawaki et al(福島医大)
概要 Methylglyoxsalのような糖の分解物が腹膜透析患者における腹膜の劣化に関与していることが報じられている。しかしながら、既存の抗酸化剤はその副作用の防御に限界がある。本報では新たな抗酸化物質として分子状水素の腹膜酸化ストレスに対する効果アルブミンの酸化還元を指標として検討した。 方法:6人の患者から得られた透析流液と血液について従来の透析液と水素補強透析液の比較を行った。 結果:還元型アルブミン比は従来の透析液に比べて水素補強透析液では有意に高く、血清中においても同様であった。これらの結果から、水素豊富透析液は経腹膜投与によって腹膜及び全身の酸化ストレスを軽減することが明らかになった。
電気分解で製造した水素水を透析液に加え腎透析患者に対する臨床効果を検討
学術雑誌名 Nephrol. Dial. Transplant., (2010) 1of 8 doi: 10.1093/ndt/gfq 196
表題 A novel bioactive haemodialysisi system using dissolved dihydrogen(H2) produced by water electrolysis: a clinical trial(水電気分解によって製造した分子水素溶解水を用いた新たな生物活性透析システム:臨床試験)
著者 Masaaki Nakayama et al.(東北大学医学部他)
概要 慢性炎症を持つ患者の透析の予後は芳しくない。分子水素は酸化ストレス及び炎症による障害を軽減する事が報告されている。本報では高濃度の分子水素(H2)を加えた透析液の臨床効果を検討し新たな透析システムを開発する事を目的とした。 方法:電気分解法により作成した高濃度の水素(H2)(平均 48ppb)を含む透析液を安定化している21人の患者に対して通常の透析液から切り替えて週3回、6ヶ月間実施した。
電解還元水は終末腎透析患者の血液透析によって生じる赤血球障害を減少した
学術雑誌名 Kidney International advance online publication, 7 June 2006; doi:10,1038/sj.ki.5001576
表題 Electrolyzed-reduced water reduced hemodialysis-induced erythrocyte impairment in end-stage renal disease patients
著者 Kuo-chin Huang, C-C Yang, S-P Hsu, K-T Lee, H-W Liu, S. Morisawa, K. Otsubo, and C-T Chien(台湾国立医科大学研究所及び同病院, 日本トリム他)
概要 終末期の腎疾患患者(ESRD)では、血液透析による酸化ストレスにより、赤血球が障害を受けることが問題となる。電解還元水(ERW)は、活性酸素種(ROS)を除去することを前報で報告したが、その結果として赤血球の減少が抑制されるか否かを検討する。

方法:43人のESRD患者をERW群、ビタミンC群、ビタミンE塗布透析器、および無処置群に群分けしてERWの効果を比較検討した。

結果:赤血球障害抑制効果は、ビタミンC→電解還元水→ビタミンE処置透析器の順で、電解還元水の明らかな効果が確認された。
電解還元水飲用により、ROS、取り分けH2O2、HOCL が有意に減少し、溶血作用、脂質の過酸化等の障害が軽減された。
その結果としてヘマトクリット値の改善、エリスロポエチンに対する反応性の向上、炎症性サイトカインの低下作用等、慢性腎透析患者における赤血球の障害が有意に抑制された。
電解還元水はビタミンCで認められるような、シュウ酸塩の蓄積による副作用はなく、長期使用に適している。 

電気分解水の血液透析における効果
学術雑誌名 Nephron. Clin. Prct. 2009,112;c9-c15
表題 Biological Effects of Electrolyzed Water in Hemodialysis (電解水の血液透析における効果 )
著者 M.Nakayama et al.(東北大学)(日本トリム㈱)他
概要 血液透析において酸化ストレスは障害となる。本研究では抗酸化力を有する電気還元水の多形核白血球の維持作用に対する生物学的効果を指標として当該水の血液透析に対する臨床応用の可能性を検討した。 その結果、電気還元水は多形核白血球の生存維持作用を示し、血液透析に対する臨床応用の可能性があることがわかった。
電解還元水による腎透析患者の血液透析によって生じる酸化ストレスの低減効果
学術雑誌名 Kidney International, vol.64(2003), pp.704-714
表題 Reduced hemodialysis-induced oxidative stress in end-stage renal disease patients by electrolyzed reduced water
著者 Kuo-chin Huang, Chih-Ching Yang, Kun-tai Lee, and Chiang-Ting Chien(台湾国立医科大学研究所及び同病院他)
概要 終末期の腎疾患患者(ESRD)では血液透析により酸化ストレスが問題となる。電解還元水により活性酸素種(ROS)を除去することが出来るか検討する。 方法:10人の健常ボランティアと37人のESRD患者に対して日本トリム社製の電解還元水を3ヶ月間飲用させ、酸化マーカー、炎症マーカー、CRP等の変動を測定した。 結果:電解還元水飲用により ROS、取り分けH2O2 、HOCLが有意に減少 し、白血球や内皮細胞の障害が軽減され、透析によって生じる酸化ストレスを改善した。